戦略コンサルタントへの転職を目指す方のための必読書。コンサル転職へのおすすめの本をご紹介。コンサルタントへの転職、コンサルケース面接の対策にどのように活かすか?も解説しています。
外資系戦略コンサルティング会社BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)出身の戦略コンサルタントが巷に溢れる“ケース対策”又は“コンサル”と銘打った素敵な本たちを読み解き、「どのようにコンサル転職に活かせばよいか?」「ケース対策に活かせばよいか?」を解説していきます。
もちろん、「この本は読む必要はありません。」まで。
コンサル転職対策に欠かせないWeb教材
「考えるエンジン講座」が提供するWeb教材のご紹介。
フェルミ推定、ビジネスケース、志望動機など「ケース面接」対策教材の決定版の全てがここにあります。
※「僕の答え」が書いてあるため、他の人に教えたくない!と言われております
さっそく、読んでほしい部分はココ!
9ページ:コンサルタントの五類型
これは、私としても「初」の切り方で、特に「日本式経営コンサルタント」というカテゴリーは初めてで新鮮でした。ここまでは良かったのですが、、、、
え?まだ、9ページだよ、、整理しただけなのに、
良かったですが、、、
そのあとに、五類型をまわったことのある社長と、その類型のコンサルタントとのやりとりが載っている。
A社長「あのー、私達の経営が行き詰っています。打つ手がなくて困っていますがどうしたらV字回復するのでしょうか?」
① 外資系戦略コンサルタント
「市場内でのポジショニングから考えて、これは企業のエグゼキューションの問題かと思われます。ここからリスタートしリーディングカンパニーになるためのキャッチアップとしては・・・・・」
A社長「言葉が理解できない・・・・・・」
② 銀行・証券・ITコンサルタント
「当社の銀行とのお付き合いの状況から確認させていただいてから今後のお話をさせていただくということで」
A社長「銀行は地元の信用金庫がメインバンクだし、調べてどうするのか?」
③ 人事・教育・研修系コンサルタント
「御社の人材教育体制は十分といえません。まずは幹部教育からスタートしましょう。一泊二日の幹部合宿はどうでしょう」
A社長「幹部教育は興味あるけど今は教育じゃなくて、経営のコンサルティングをしてほしい」
④ 日本式経営コンサルタント
「企業はトップで決まります。トップのあり方を見つめなおしましょう。当面の社長の目指すべきゴールはどこにありますか?」
A社長「それは考えているのだがまだはっきりしたことは言えない。それを自分でも考えつつ手伝ってもらわないといけないな」
⑤ 個人コンサルタント
「私の人脈を使えばそこは何とか切り抜けられるかもしれません。貴社の業界には私の知り合いも多数いますので何でもご相談ください」
A社長「人脈を紹介してくれるのはうれしいけど、それだけなら私も人脈はあるし。ここはきちんと提案してくれるのだろうか?」
私が言いたいことが、分かっただろうか。
これをやってはダメなのだよ、、、
著者が船井総研出身で、「日本式経営コンサルタント」だけをよく書いている。
そのあとに、こういう事例がありました、と書いてあるが、それ以外も節々に、「日本式経営コンサルタント」よりに見えてしまう。気持ちはわかるけど。
この時点で、アウトだよね。これから始まるページに信用が置けない。
ということで、「日本式経営コンサルタント」を目指すひと以外は読む必要はありません。
「考えるエンジン講座」受講生の中には、既に戦略コンサルタントである方も多く、その方の一人に、ヤマダちゃんという男がおる。
彼は、同期の仲間と週末になると、「勉強会」を開き、もうすでにコンサルタントなのに、「フェルミ―推定」や「ケース」をやっている。ほんと、変わっている。
そんな彼に、 「ケース対策本、コンサル本で、何が一番お勧め?」と聞いたら、答えてくれたのが、この本。
さて、本題に戻ると、ぜひ、この本のここを読んでほしい
223ページ:100時間の練習が未来を拓く
トップファームから採用通知を受け取った志望者の90%がケース準備に50~100時間の時間をかけていたのだ。ちなみに、残りの10%は10時間程度である。
私が気づいたもう一つの傾向は、最初の面接の準備不足を痛感した志望者が多いことだ。
こうして、拒絶された後(落ちた後)、他のファームを受けるチャンスが少ないことにはたと気づき、猛然と準備に取り組むのである。
そう、ハーバード/スタンフォードなどのビジネススクールという肩書きをもったやつらでさえ、ちゃんと対策をしている。
うちの「考えるエンジン講座」も、10時間の講義に加えて、20時間以上のトレーニングパッケージを用意し、対策をしている。
もう一か所、読んでほしいのが、ここである。
49ページ:エアープレイン・テスト―イヤな奴にならない
エアープレイン・テストとは、志望者の人材を判断する手法で、
長時間のフライトでこの人と席が隣に合わせになって会話したら、私は楽しいと思うだろうか?
を面接官が自問し、無理!となったら、「不合格!」とする方法だ。
これは、意識しておくといいと思う。BCG流にいえば、
チャームがあるか?
となるが、コンサルティングはクライアントと働くわけであるから、
よいコンサルタント(そして、よい志望者)であるための第一法則は、「イヤな奴」にならないこと
その通り!意識しておくといい。
ご存じ、BCGの御立さんが書かれた本でございます。
この本は、私がBCGに入社する前に、どころかケース面接を受ける遥か前に読ませて頂き、感動した!本。
御立さんともお仕事したことありますし、辞めるときにもご挨拶をさせて頂きましたが、御立さんは、やっぱカッコいい。
私が知っている、逸話では、御立さんがMBAを卒業してBCGに入って、間もなくしたときに、パートナーの議論の中で、
「早く、御立をパートナーに昇進させよう」
と言われているほどの怪物。
仕事以外も多彩で、ジャズを歌ったり、落語や、もちろんワインなど、なんというか、ありとあらゆることに造詣が深いのも、カッコいい。
さて、本題に戻ると、ぜひ、この本のここを読んでほしい。
2ページ:はじめに
BCG流の「インサイト」をあえて意訳するならば、「勝てる戦略の構築に必要な、“頭の使い方”ならびに、その結果として得られる“ユニークな視座”」という感じになる
まさに、「頭の使い方」が大事なのである。御立先生、私もそれを信じて、「考えるエンジン講座」を作り、まさに、「頭の使い方」を伝授しております。
なので、この本は、以降、御立さんの想いの詰まった「頭の使い方」がイロイロ紹介されており、ケース面接はもちろんのこと、実際のプロジェクトでも相当役に立つ。
ので、
全部読んで!
154ページ:復習-ユニークな戦略を因数分解する
公式のまとめ
ユニークな戦略
=定石+インサイト
=定石+(スピード+レンズ)
=戦略のエッセンス+(パターン認識+グラフ発送)×シャドウボクシング
+( “拡散”レンズ+“フォーカス”レンズ+“ヒネリ”レンズ)
と、全体像を示してくれているので、このページをさらりと読んでから、前のページをゆっくりよむのがお勧め。
副題:コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする
この表紙だけが勉強になる。
コンサルタントは、「スタンスをとる」商売である。
このことを、教えてくれる。
社長にこうしたほうが良いか?悪いか?と聞かれているときに、たとえ「51対49」であっても、スタンスをとり、YES!またはNO!のスタンスを取らなければならない。(と思っている生き物である)
ケース面接にも通じるのだ。
社長から相談がありました!ケースのときに、それが顕著。
例えば、こんな問題だ。
東京ヴェルディーのGMから、コンサルタントである貴方は、相談を受けた。
「昔は、写真のように、いっぱいお客さんが入っていたんだけど、最近は5割程度。だから、子供は無料!にしてみたいと思うんだけど、どう思う?」
さて、あなたなら、何を語りはじめますか?(5分お考えください)
「コンサル本取扱説明書99~ケース対策のヒント」2度目の登場、BCG日本代表からの、ドリームインキュベータを作り、上場もさせた剛腕、堀紘一さんの本。
さっそくだが、ぜひ、この本のここを読んでほしい。
目次
スーパーコンサルタントが書く本だけあって、目次もシャープで、その目次を読めば、「この章では、こんなことを学べ!」「こんなこと書いてあるよ!」がわかる。
少し話がそれるが、コンサルタントのパワーポイント1枚のスライドも同じで、ボディと呼ばれる中身を読まなくても、最初のメッセージライン(パワポの線の上の部分)を読めば、「このスライドで言いたいことがわかる!」ようになっていなければならない。
最後に、切れ味鋭い、目次を載せつつ、ここを読め!をご紹介。
この本は、私の思い出深き本なので、入れさせて頂きます。
2004年の12月末、忘れもしない、東新宿の焼き肉屋「幸永」。
ビビン麺を食べていると、意気揚々とした顔で、弟が、
弟「兄貴。俺、マッキンゼーから内定もらったんだよね」
兄「マッキンゼー?」
弟「そう。初年度で、550万(うろ覚え)で、兄貴超すぜ」
兄「(え、、、まじ・・・兄のメンツが・・・)お、お、おれも、受ける!」
弟「(え、、。まじ・・・イヤだし、受かるわけ・・)他にしてよ」
兄「え、他、どこか、ないの?そこ受けるから」
弟「あるある。BCG。あと、対策本も教える」
兄「(弟が受かるんだから、楽勝だろ)」
弟「(受かるわけないから安心、合格率何倍だと思っているのさ)」
そして、教えてもらったのが、この本。
ビル・ゲイツの面接試験-富士山をどう動かしますか?
この本は読む必要はありません。
きっと、今思えば、“弟の罠”だったんだなと思います。
この本は「頭の体操」の部類の問題がいくつか紹介されており、それを対策するなら、他の本のほうが100倍良い。
この本は、「地頭の良い人をいかに採用するか?」に答えた名著。
そういう意味ではコンサルティングファームの採用担当者にお勧めかもしれない。
21st CENTURY BUSINESS PROFESSIONAL シリーズの第一弾。
まずは、クリティカルシンキングとはから、おさらい。
つまり、実践型クリティカルシンキングとは、
なのです。
と、偉そうにいってみたものの、私も初めて、この本で、クリティカルシンキングというのを正しく理解しました。
さて、本題に戻ると、ぜひ、ここを読んでもらいたい。
162ページ:「打ち手を考える」ための5つのステップ
演習5:21歳の大学生がエベレストに登るためには?
丁寧に、どのように「打ち手」(対策)を練れば良いか?を説明してくださっています。
「考えるエンジン」とは当然、違うアプローチではありますが、この打ち手ドリブンで掘り下げていくのも、手としてはあり。
なので、ものすごく勉強になりますし、「思考が深くなっていく」感を体感できるはず。
これ、わざと?誤植?かわかりませんが、“ 「 ”がないのが非常に気になる
162ページ:「打ち手を考える」ための5つのステップ
こうしたいよね。この本は「第1刷」だから、次には直っていることでしょう。
あと、もう一つ読んでほしいのが、
190ページ:実践型クリティカルシンキングを身に着ける4つのコツ
1は、精神論ちっくなので、さておき、2-4は、うんうん。まさに、湯水のごとく「紙」を使う。なので、コンサルタントはノートではなく、ノートパッドを使いまくるのでしょう。ちなみに、こちらがBCGerのノートパッド。
皆さんも、使ってみてはいかが?
21st CENTURY BUSINESS PROFESSIONAL シリーズの第二弾。
本の題名は「情報収集術」となっておりますが、コンサルタントの思考の深め方が、如実に表れていて、勉強になります。
著者は、BCG出身の河村さん。私もほんの少しだけ、仕事をさせて頂いたことのある方。それだけに、私にとってフィット感がものすごく高い感じになっており、好きな本。
さて、本題に戻ると、ぜひ、ここを読んでもらいたい
25ページ:演習1「課題」を確認する
32ページ:演習2「課題」の核心との距離をはかる
この2題は、そのまま「ケース面接」で出題されている問題に非常に近い。
3章以降は、「これから、コンサルティングファームに入る方、入りたての方」全員に読んでもらいたい。
所謂、ビジネス本が並ぶ中で、この本は「小説」仕立てになっており、なにより、面白い。
主人公の独立する前の前職の会社名。まさに、「ボストン」を「ニューヨーク」と変えた感じが、リアリティを増してくれています
この本は小説なので、ここを読んでほしい!はありませんが、小説を読まれている方なら、次回はこの本を選んでもよいかと思います。
さっそく、本題に入ると、この本のここを読んでほしい。
208ページ:コンサルティングファームへの勘違いをなくせば、門戸は広がる
コンサル本の中で唯一、転職エージェントの代表が書かれたこともあり、職務経歴書・志望動機の書き方に触れている。
213ページ:面接で勘違いしやすいポイント
勘違い①面接は自分の言いたいことを伝える場である
勘違い②面接は企業の話を聞きに行く場である
勘違い③圧迫面接をされたら、面接官と議論すべきだ
勘違い④面接は”ありのままの自分”を見てもらう場である
勘違い⑤体調が悪い状態で面接を受ける
勘違い⑥わからないことには「勉強します」で対応
勘違い⑦MBAの授業やケース対策本でケース面接は大丈夫
上記の「7つの勘違い」が記載しております。
本の解説は本に譲るとして、「私が!」この7つをどう思うか?を解説しちゃいます。
勘違い①面接は自分の言いたいことを伝える場である
⇒“まさに、勘違い!”ですね。
「頭の使い方」セクシーさを測られるのがケース面接だから。
勘違い②面接は企業の話を聞きに行く場である
⇒“まさに、勘違い!”ですね。ってか、そんな人いないっしょ。
「頭の使い方」セクシーさを測られるのがケース面接です。
⇒“内定”をもらった後、から、「御社ってどういう会社ですか?」と聞けるイメージ
勘違い③圧迫面接をされたら、面接官と議論すべきだ
⇒圧迫面接
=“ハイプレッシャーの中で、いつも通り、頭を使えるか?”が論点。
なので、議論してよいかと思います。
⇒しかし、“ディフェンシブ”=自分の意見の正しさを無意味/強引にこだわるのは
アウトという意味では、“まさに、勘違い!”ですね。
勘違い④面接は”ありのままの自分”を見てもらう場である
⇒“「頭の使い方」セクシーさを測られるのがケース面接”なので、ありのまま。
⇒でも、そんなにあまくないので、意識して、より頭が使えますよ!とアピールする必要はある。という意味では、“まさに、勘違い!”ですね。
勘違い⑤体調が悪い状態で面接を受ける
⇒“まさに、勘違い!”ですね。
体調悪くて受かるほど甘くないのだから、“ドタキャン”でマイナスになっても、
元気な日に振り替えるほうが得。もし、それが二度目でなければね。
勘違い⑥わからないことには「勉強します」で対応
⇒“まさに、勘違い!”ですね。勉強します!で、すまない。
そうではなく、その場で教えてもらい、その場で考えを示すしかない。
勘違い⑦MBAの授業やケース対策本でケース面接は大丈夫
⇒“まさに、勘違い!”ですね
東大でも、三井物産でも、ハーバード出身でもコンサル対策をするに越したことはない。
なにせ、入ってみたら、周りも皆そうだし、そんな人ばかり受けていることをお忘れなく。
私の見解と、本の見解は違いますが、“まさに、勘違い!”という意味では一緒でした。
コンサル転職対策に欠かせないWeb教材
「考えるエンジン講座」が提供するWeb教材のご紹介。
フェルミ推定、ビジネスケース、志望動機など「ケース面接」対策教材の決定版の全てがここにあります。
※「僕の答え」が書いてあるため、他の人に教えたくない!と言われております