戦略コンサルタントとは コンサルQ&A ~コンサルへの道 99~


【コンサル理解度10%】

コンサルタントへの転職を目指し、転職準備のためご受講いただいた受講生の方々が “まさに、むじゃきに” なげつけてくれた多くの質問。その中から厳選した99個をピックアップして、お答え致しました。


~Q1からQ9まで~


Q1.  高松さんが会った一番変なコンサルタントを教えてください


間違いなく、私の師匠「加藤広亮」御大であります。

「変」というのは語弊がありますが、「コトバの選び方」に対する拘りが半端なくて、何度も怒られたのをカラダが覚えております。

 

2大、感銘を受けたコトバ

 

第2位

「隗より始める」

あぁ、憎い表現。“クイックヒット”という言葉を選ぶのが世の常なのですが、この故事を使うあたりが、ほんと、好きです。調べると、色々な意味があるみたいですが、加藤さんのいう意味があってますように。

 

第1位

「グローバル化は緒についたばかり」

憎い表現。グローバル化はまだ進んでいない!とかそういうのを書いてしまうと、「否定」の色合いが強くなるところを、この表現。実は、このコトバを操るのを見て、師匠にしよう!と決めたのを今でも覚えております。


Q2. コンサルとバンカーは「仲が悪い」とよく言われますが、プライベートでも仕事でも構わないので、会ってきたバンカー達のどこが気に食わないですか?


斬新な質問。仲が悪い!と決めつけている当たりが、仮説思考!コンサルタントに向いています。

答えになっているか、分かりませんが、銀行出身の/金融出身のコンサルタントは優秀な人が多いという認識はあります。

先ほどの加藤さんもそうですし、今のBCGのトップも三井住友銀行ですし、「頭の使い方」は同じ部分はあるのかもしれません。

だからこそ、「同族嫌悪」かもしれません。外資金融と仲が悪い!という意味であれば、その外銀のカッコ良さへの“妬み”に他なりません。

あのスマートさ、私も妬みます。


Q3. ケース面接で落とすポイントは何ですか?特に、「絶対にやってはいけないこと」は何ですか?


ぱっと浮かんだのは「ディフェンシブになる」こと。

戦略コンサルを受ける方は、大なり小なり「プライドが高い」、いや、高すぎる。

だから、こんな事がケース面接の中で起きてしまう。。。

 

面接官

7分経ちました。では、中規模コーヒーショップを目指す方向性は?

 

候補者

私は“低価格高効率なコーヒーショップ”を目指せばいいと思います。

 

面接官

でもさ、セブンイレブンに勝てるわけ?

 

候補者

いや、勝てます。味で勝負・・・

 

面接官

本当に、そう思う?

 

候補者

はい、そう思います。私、コーヒーの味、違い分かりますもん・・

 

面接官

わかりました。ここで、ケース面接を終わりとします

 

候補者

(やった、面接官を納得させたぜ)

ありがとうございました

 

面接官

(このひと、スジ悪すぎだわ)

お疲れ様でした

 

と、たかだか7分で考えた答えにも関わらず、「自分の出した答え」を無意味に“守ってしまう”“固執してしまう”。それが、最も!か分かりませんが、「絶対にやってはいけないこと」だと思います。


Q4.(BCG時代)普段のランチはどのようなところに行っていましたか?一番おいしかったお店はどこですか?


なんと、ほのぼの質問なこと。

コンサルタントは忙しい(又は、仕事が下手で、忙しくしている)ので、BCGでいえば、「ニューオータニガーデンコート」内で食べることになる。その中でも、一番美味しいのが、ここです。

 

「伊勢廣」の焼き鳥5本重

 

これしかない。かつ、「皮をレバーに変えて下さい」といったら、もう、これだけで、BCGerの仲間入り。年一度くらいは、辞めた今でも、食べにいきます。先日、行ったら、BCGerの偉い人に会ってしまい、ドキドキで、味が全くしませんでした。


Q5. コンサル特有の「スキル」は、面接のタイミングまでに、どれほど求められるのか?


「考えるエンジン講座」の説明の中にもありますが、「3+1のセカイ」を知っている、できれば、下手でもできるのが重要と考えています。

それは、下記をご覧ください。

http://www.kanataw.com/engine/for-consultant/


Q6. 2005年4月にBCGに転職された際、高松さんは具体的にどのような対策を行いましたか? 


“残念ながら”私の時代には「考えるエンジン講座 FOR 戦略コンサル転職」はなかったので。。。下記のことをやりました。厳密にいうと、“やってました”。というのは、2005年4月に転職し、ケース面接は2005年2月3日、14日、3月3日に受けたのですが、目指し始めたのは「2004年12月28日」。なので、対策というより、ケース面接までの「半年」にやっていた事を共有します。

 

1. 前前職のNTTデータ時代の研修で、たまたま、選んでいった津田久資さんの「ロジカルシンキング講座」

後で知ったのですが、津田久資さんはBCG出身でした。

 

2. 「ロジカルシンキング」「思考」に関する本を、50冊は読みました。

特段、ケース面接対策のために読んでいたわけではないので、市販されている本のうち、「思考」とか、「考える」とタイトルにつく本は殆ど読んでたと思います。

 

3. あえて、「面接対策」っぽいのを読んだのは、こちら。

「ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?」


Q7. BCGなどの戦略ファームはやはり「天才」ばかりいるのでしょうか?


中学校受験で、「日大二中」「城北」に落ち、さらに「世田谷学園」の1次も落ちた、私が「8年もいた」のですから、天才とか、そういう話じゃないと思います。「頭の使い方」がセクシー、「働き方」がエクセレントなだけかと思います。ですので、「スキル」として、磨けると思っています。


Q8. 実際に、面接官はファームの中で、どのレベルの人(役職)がでてくるのでしょうか?


面接官は、感覚的にいえば、9割以上、「チームをリードする立場」=プロジェクトリーダー以上が通常かと思います。

 

もし、仮にアソシエイト・コンサルタント(=若手)が出てきた場合は、その面接で評価したいポイントが「数字の強さ」=フェルミー推定的だと推察されます。


Q9. 仮に、面接が「1週間後」だったら、これは絶対にやったほうがいいということはなんですか?


まず、この質問をしてくれた方、スジがいい。質問は「相手に“初めて、その場で、考えさせる”」といい答えが出てくるし、「1週間後」とすることで”総花的“な答えになりにくい。

 

東京タワーの入場者数を2倍にするためには?

 

という問いを、現役コンサルタントにぶつけて、解き方を聞く。これだろう。

もちろん、聞いたところで、この問題が出ることを期待しているわけではなく、

 

プロのコンサルタントは、こうやって考えるのか!

 

という「思考の深さ」感だけでも、感じておくのが大事だということ。聞いたところで、できるようになるわけではないが、実際に自分のケース面接で答えた「(自分ではいい!と思える)答え」がそうでもない事に、ケース中に気づける。

 

これは本当に大きくて、Q3.の質問で答えた「絶対にしてはいけないこと=ディフェンシブになる」ということを避けられるからだ。

 

但し、くれぐれも、「出来の悪い」コンサルタントに聞かないように・・・なんてね。



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